《物語》の舞台は

騎士のユニオン《メタルナイト》領土内の都市。

都市は輸出用の武具を製造し、

定期的に山を越えてメタルナイトの首都まで輸送していた。

しかし2週間前に大量の武具を首都へ輸送中、

山賊に襲撃され武具を全て奪われてしまった。

都市に住む兵士二百名を集めて山賊から

武具を取り返しに向かうも結果は惨敗。

奪った武具を装備した山賊は、

都市に住む兵士達が敵う相手ではなかった。

それだけでなく、山賊の中には

《主人公(ボーダー)》を 名乗る鬼人がいて

1人で半数以上の兵士を倒した。

山賊や鬼人を野放しにすれば、

被害はどんどん拡大していくだろう。

 

それを聞いた《主人公》のアデルは首都に連絡を入れ、

自身と首都の騎士団で山賊達を挟撃する作戦を立てた。

アデルはメタルナイトの憲兵団団長だ。

メタルナイトが脅威にさらされているなら、

全身全霊でその脅威からメタルナイトを守るだろう。  

 

作戦当日、アデルが山に入ると

十数名の山賊がすでに倒れており、

山賊の頭と思われる男が件の鬼人に命乞いをしていた。

鬼人はこちらに気づき、振り返った。

「お前、《主人公》だな?」

「そうだ、俺は―――」

アデルが話し始めた瞬間、鬼人はアデルに殴りかかり、

アデルは咄嗟に盾で受け止めた。

なんて重さだ!アデルは受け止めきれず、

吹き飛ばされてしまった。

「ようやくきたか!

つまらん山賊に手を貸した甲斐があった!」

鬼人は他の《主人公》を呼び寄せるために、

あえて山賊の手助けをしていたのだ。

利用されていることに気付いた山賊が

鬼人を始末しようとしたところ、

返り討ちにあったのだ。 鬼人はアデルに対して拳を構えた。

「さあ決闘だ!

勝った方が山賊を始末して《使命》を果たす。

それだけわかれば十分だろ!」

鬼人は満面の笑みを浮かべている。

アデルとの決闘が楽しみで仕方なかったのだろう。

説得の余地はない。

そう判断したアデルは体勢を立て直し、鬼人へと剣を構えた。

「俺の名はアデル!

メタルナイトの騎士であり《主人公》だ!

我がユニオンを守るため、

《使命》を果たすためにお前を倒す!」

その言葉で興奮が最高点に達した鬼人は、

再びアデルへと襲い掛かった。

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